鉄筋継手の技術のご紹介

あらゆる継手に柔軟に対応しています。

手動ガス圧接

手動ガス圧接は、通常広くおこなわれている工法です。アセチレン過剰炎(強還元炎)で酸化膜を取り除き、還元・加圧・加熱することで接合面を越えて、原子同士の拡散運動が始まり原子レベルで融合しようとします。 このように原子間の再配列の原理を利用して材料同士(鉄)を直接接合することができます。これがガス圧接の原理です。 その結果、接合面が一体となった部位は、高強度を維持できるメリットを持っています。 接合面を溶かすことなく、赤熱状態にしふくらませて接合した継手です。

自動ガス圧接

圧接工程を自動制御化し、あらかじめプログラミングされたデータに基づき圧接を行いますので 繰り返し作業に対しても極めて再現性が高く、継手部の品質も均一で信頼性の高い継手が得られます。

熱間押抜ガス圧接

圧接部のふくらみを除去した後の表面外観に、欠陥(割れ・凹みなど)がなければ良好な圧接部と判断します。 圧接品質は中心部から外周部へ向かう程低下するので、押抜いた表面に割れ、凹みがなければ、 それより内部は十分健全であることが知られています。 熱間押抜ガス圧接法(熱間押抜ガス圧接部の外観検査)の判定結果は、 これまでの種々の研究結果により超音波探傷検査と同等といえます。

天然ガス圧接

環境に配慮し、アセチレンガス圧接に比べ製造過程からでは60%、 圧接時の排出量で25%のCO2削減が図れます。 エコスピード工法は天然ガスの使用による環境性に加え、 高分子還元剤(PSリング)を用いて鉄筋接合面の酸化物の発生を防止する新たな技術により、 接合不良を低減したガス圧接工法です。 なお、エコスピード工法は商標登録した工法名称ですが、 本工法の認定,作業標準の制定,作業資格者の認証等を行っている( 公社)日本鉄筋継手協会では、本工法を「高分子天然ガス圧接継手」と命名しています。 >>エコウェル協会HPより引用

エンクローズ溶接

継ぎ合わせようとする2本の鉄筋を所定の治具にセラミック製の裏当材を用いて、連続的に半自動溶接機で開先内溶接ワイヤーを充墳する継手工法です。狭い作業場所でも容易に作業が行え、溶接完了後に裏当材を撤去できるのが特徴です。この為、目視検査と超音波探傷検査が容易に行えるメリットもあります。近年では、超高層マンションなどの PC工法や、土木工事の太径鉄筋、ガス圧接では不可能な固定された鉄筋間などの継手が可能な工法として注目されています。

フレア溶接

フレア溶接は鉄筋同士を重ね合わせた部分をアーク溶接を用いて接合する方法で、 あらゆる工事において使用されています。
当社では、耐震補強工事・高速道路拡幅工事・橋梁工事などに技術を提供しています。 また、鋼管杭の杭頭補強筋フレア溶接においては数多くの実績があります。

開先付き異形棒鋼 NEW J-BAR

NEW J-BARは、材料の大臣認定であり工法認定ではありません。往来工法の鋼管に外側溶接する工法(立向き溶接)と同様です。 特別な資格・材料は必要ありません。溶接業者の資格、溶接材料に関しても従来とかわりありません。 しかし、J型開先を施したjグループ溶接となりフレアー溶接よりも確実かつ迅速に溶接ができ、さらに溶接部ののど厚の管理が容易です。 完全溶け込み溶接と異なり、部分溶け込み溶接となりますので検査は外観形状検査が主となります。

鉄筋の傷補修

鉄筋補修溶接はつり等で傷を付けてしまった鉄筋(杭筋等)の補修をすることができます。